どうもあじくんです。
ちょうど一年ほど前に糖質制限と30日スクワットチャレンジで16kgのダイエットに成功してから、2~5㎏の変動はあったんですがなんとか成功時の体重を維持出来ています。
まだお読みになってない方はこちらもどうぞ
私の周りの友人も同時期に同じ様に糖質制限ダイエットに成功したものが多いのですが、違うダイエットに取り組んだ二人が二人とも失敗してしまったダイエットこそがタイトルにも書いたMECダイエットというものなのです。
そもそもMECダイエットとは
ダイエットをされてる方なら説明要らずでしょうが、ご存じない方の為に簡単に言うとMECダイエットとは
・お肉(Meat)
・卵(Egg)
・チーズ(Cheese)
お肉・卵・チーズの頭文字をとってMEC食と言い、お肉・卵・チーズを好きなだけ食べてもいいという夢の様なダイエットなのです。
MECダイエットは一般的には太るんじゃないの?と言われるような食材が食べ放題という事で、食べるのが大好きな方にもとっつきやすいダイエットなのかもしれません。
もちろん細かい決まりごとの様なものがあるので、完全に自由に飲み食いできるわけではありませんが魅力的であるのは間違いないですね。
MEC食のルール・摂取方法
食事の内容が似ていることから糖質制限ダイエットと同じようにすればいい、と思われている方も多いのですが違いはいくつもあります。
まず糖質制限食と一番大きな違いでMEC食の肝とも言われるのが、「カムカム30回」というものです。
カムカム30って響きがなんかかわいいですね。
一口食べると30回以上必ず噛まなければいけないルールがあり、MECダイエットで失敗する人・挫折してしまう人のほとんどがこのカムカム30を続けるのが難しくて辞めちゃうらしい。
私の友人もこれがネックでMECダイエットに失敗したクチです。
MECダイエットをおすすめしない理由 その1 カムカム30が大変
実際に30回噛んでみると分かるんですが、30回噛むこと自体は全然苦になりません。
但し、これは自分1人で食べてる時に限ります。
この時噛む量の一口というのもガムのクロレッツ1粒分とされます。
ちなみにクロレッツの重さは1粒当たり1.5gしかありませんので(お肉やチーズならもう少し重いですが)忙しくて食事の時間をあまり取れない方にも向いて無いかと思います。
口の中に入れたものがドロドロ状になるまで噛んで飲み込む。
この繰り返しとなりますので、実践した方に聞いてみると食事自体が楽しくなくなるという意見が多いです。
実際僕自身もそう感じました。
またこのクロレッツ一つ分を30回モグモグと噛まなきゃいけないので、他の方と一緒に食事してる時なんかは、しゃべったりするのでずっと噛んでいられませんよね。
仮に・・・
ステーキ200gを一口クロレッツ1つ分(多めに見積もって)4gずつ食べ進めていくと、200÷4=50ということで50口分×30回で1500回噛む事になります。
これはあくまでステーキ肉200gだけの計算で、その他の副菜なんかもあるでしょうから少なくとも2000回以上は噛まなければいけないことになるでしょう。
もしやるのであれば1人の時の食事時か家族の方と食事するときくらいで、特に仕事がらみの会食事なんかにはおすすめできません。
これが一つ目の理由にしてMECダイエット最大の挫折ポイントかもしれません。
結局のところ
・食事自体にすごく時間がかかる。
・食事を楽しめない。
というのがカムカム30のデメリットでしょうか。
MECダイエットをおすすめしない理由 その2 お金が掛かる
基本的に低糖質ダイエットにも言えるかと思うのですが、食費の単価的に一番安上がりなのが炭水化物のうちの糖質になりますので、炭水化物(糖質)を減らしていくとその分食費の単価は上がってしまいます。
このMECダイエットを実践されてる方は、ベースとして一日の食事を
・お肉 200g
・チーズ 120g
・卵 3個
を食べる事を推奨されています。
卵自体は物価の優等生的な部分がありますので、一パック10個入りで全国的に200円前後であるかと思いますが、お肉なんかは牛肉にすると結構掛かってしまいます。
豚バラや鶏の胸肉なんかは安いのですがダイエット効果が期待でき、脂肪の燃焼をサポートしてくれるとカルニチンを多く含むいう事から牛肉を推奨されています。
カルニチンの含有量から言えば牛肉よりラム肉(羊肉)の方が断然多いのですが、ラム肉は
・スーパーなどで手に入りにくい
・クセがある(新鮮なものでない場合)
という点からMECダイエットにおいて牛肉一択とされてる方も少なくないです。
個人的にカルニチンは費用対効果の面でサプリから摂取するのが一番だと思ってます。
もし僕がMECダイエットに取り組むとすれば、経済的な面から考えれば鶏肉一択になってしまいます。
鶏肉を食べて食後にカルニチンのサプリを飲めば最高なんじゃないかな。
ただ鶏肉でも、もも肉ばかり食べていれば皮や身の部分に多くの脂がありますので、やはり安くて脂が少なくカロリーの低い胸肉かささみになるでしょうね。
今はやりのサラダチキンなんかは胸肉でできてますので、最高のダイエットアイテムと呼ばれるのも納得ですね。
自分でサラダチキンを自作する方も増えてますが、手間を考えるといろんな味の種類も出てるんでお店で買った方が手っ取り早いですかね。
そして2番目の食材であるチーズ自体がお安くなくて、もし120gのチーズ買おうとすると、安くても200円~300円します。
僕が近くのスーパーで見て一番安かったチーズは雪印メグミルクの切れてるチーズで、200gの量が入っててで322円でした。
ちなみにこの120gというのは雪印メグミルクのプロセスチーズで6Pチーズとして販売されてるお馴染みのアレが分かりやすいという事で、設定されているそうです。
つまりチーズに関しては毎日6Pチーズを全部食べればOKという事になります。
6Pチーズは近所のスーパーでは218円でしたので、まあ許容範囲かなといったところですかね。
ただ、これだけで1人がひと月にMECダイエットで掛かる食費は軽く2万円を超えてきます。
ダイエットとしてのコストと考えると高くはありませんが、1人分の食費としては高いですよね。
もちろんこれだけじゃなく少しは他のものを食べたり飲んだりすることを考えれば、経済的には負担が大きいかと思います。
僕がMECダイエットをおすすめしない2つの理由 まとめ
以上、僕がMECダイエットをおススメしない2つの理由は
・カムカム30が実行しにくい
・経済的に負担がかかる
という2点です。
つまりこの2点さえ気にならなければ、とても素晴らしいダイエットだという事です。
MECダイエットの実践者で成功した方が近くにはおられないのですが、ブログなどで実際に成功された方はかなり多くおられます。
実際にMECダイエットの本にも書いてあることですが、野菜や穀物はもともと動物が食べていたもので人間の食べ物ではないという理論だそうです。
特に加工された小麦粉製品であるラーメンなんかは30回も噛んでたら味もそっけもないものになってしまいます。
もちろん最初はスープの味が絡んでますから、口に含んだ最初の2,3口はとても美味しいものですがラーメンを30回噛んで食べられる方は少ないのではないでしょうか。
その点肉や卵やチーズは噛めば噛むほど味が出てくるので、30回噛んでいても最後の最後まで美味しく食事が出来ますし、無理なく続けられるそうです。
特に野菜を食べる事自体が健康に直結するという事自体に警鐘を鳴らしておられるのは、今までの経験からすれば常識外の話でしたので僕自身も「えっ」って感じでしたが、穀物、果物、野菜なんかは消化が悪いから、便秘になってしまうので食べるとしたら、よく噛んで食べてくださいと言われています。
このダイエットというか食事療法のキモは結局のところ、噛む事の大切さを説いた食事による生き方・健康法なのかもしれませんね。
ただ僕自身は肉や野菜も好きなのですが、自分でも野菜を育てるくらい野菜が好きなのでそういった意味でも、僕にとってMECダイエットは敷居が高いと言わざるを得ません。
MECダイエットの成り立ち
MEC食を考案された渡辺信幸医師自身が人口約6000人の離島で働かれた経験から、病気になる前に何とかする必要性を感じ、その後食事療法としてのMEC食が誕生したという事です。
食事療法というくらいですので実際に渡辺先生自体が患者さんにも薦めておられ、実践しておられる患者さん達が目覚ましい効果を上げておられるそうです。
そんなMECダイエット(MEC食)の効果としてよく言われるのが、
・ダイエット効果(痩せる)
これを目標にやってる方が一番多いかと思います。他のダイエットに比べ実際に効果はかなり期待できます。
・美肌効果
実践者のブログやMECダイエットの書籍ではMECダイエットを始めて肌がキレイになったという感想が多いです。
その理由は栄養を十分摂取していることや毛細血管の強化・血流の改善です。
MEC食を続けることで肌荒れ・乾燥・ニキビなどの改善に期待できるらしいので、女性の実践者が多いのも納得ですね。
特に年配の方での実例が多く改善が早い事から、若い方ならより早くよりいい形で改善が見込まれるのではないのでしょうか。
実践されてる方は見た目年齢がぐっと下がりみなさん若返りに成功されてるそうで、これだけをとってもやってみる価値はありそうです。
・甘いものへの欲求が減る
糖質制限をしている時はすっごく甘いものが食べたくなったり欲しくなったりしたんですけど、このMEC食を続けてると甘いものへの欲求が自然と減ってくるそうです。
これって非常に大事なことですよね、この欲求が抑えられるのならダイエット目的なら成功したも同然なので。
・精神が安定する
MEC食を実践する過程で「精神的にポジティブになった」「集中力が上がった」「不安感が減った」という感想を持つ方がおられるそうです。
これは普段過剰な糖質の摂取されてる方がMEC食により糖質の摂取が抑えられますので、精神的に安定することにつながったと考えられています。
その他にも糖質を制限していることから糖尿病が治った(飛躍的に改善した)、便秘が改善した、血圧が低下し高血圧の薬から解放された、免疫が向上しインフルエンザにかからなくなった
などなどダイエット効果だけでなく、MEC食はいろいろな面で優れた健康・美容効果を発揮します。
という事はただ単に体を痩せさせる食事なのではなく、体を健康に導く食事であることの表れではないかなと思ってます。
・よく噛む事で食事の量を適切な量に出来、不必要なものをあまり摂取しなくなる。
・よく噛む事で胃腸への負担を減らし、消化吸収が良くなる
といった部分は実のところ健康長寿に繋がるほどの、人間の体に最も合ったダイエットの一つでもあるのではないでしょうか。
食べるものが肉・野菜・穀物・海藻類に関わらず、このよく噛む事というのは食事における健康の基本であり8020推進財団が提案されている標語の「ひみこの歯がいーぜ」に表現されています。
「ひみこの歯がいーぜ」とは
ひ 肥満を防ぐ
よく噛むと脳にある満腹中枢が働いて、私たちは満腹を感じます。
よく噛まずに早く食べると、満腹中枢が働く前に食べ過ぎてしまい、その結果太ります。
よく噛むことこそダイエットの基本です。
み 味覚の発達
よく噛むと、食べもの本来の味がわかります。
人は濃い味にはすぐに慣れてしまいます。
できるだけ薄味にし、よく噛んで食材そのものの持ち味を味わうよう、心がけましょう。
こ 言葉の発音がはっきり
歯並びがよく、口をはっきり開けて話すと、きれいな発音ができます。
よく噛むことは、口のまわりの筋肉を使いますから、表情がとても豊かになります。
元気な顔、若々しい笑顔は、あなたのかけがえのない財産です。
の 脳の発達
よく噛む運動は脳細胞の動きを活発化します。
あごを開けたり閉じたりすることで、 脳に酸素と栄養を送り、活性化するのです。
子どもの知育を助け、 高齢者は認知症の予防に大いに役立ちます。
は 歯の病気を防ぐ
よく噛むと唾液がたくさん出て、口の中をきれいにします。
この唾液の働きが、 虫歯になりかかった歯の表面をもとに戻したり、
細菌感染を防いだりして、 虫歯や歯周病を防ぐのです。
が がんを防ぐ
唾液に含まれる酵素には、発がん物質の発がん作用を消す働きがあるといわれ、
それには食物を30秒以上唾液に浸すのが効果的なのだとか。
「ひと口で30回以上噛みましょう」 とよく言いますが、よく噛むことで、がんも防げるのです。
い 胃腸の働きを促進する
「歯丈夫、胃丈夫、大丈夫」と言われるように、よく噛むと消化酵素がたくさん出ますが、
食べものがきちんと咀嚼されないと、胃腸障害や栄養の偏りの原因となりがちです。
偏食なく、 なんでも食べることが、生活習慣病予防にはいちばんです。
ぜ 全身の体力向上と全力投球
「ここ一番」力が必要なとき、ぐっと力を入れて噛みしめたいときに、丈夫な歯がなければ力が出ません。
よく噛んで歯を食いしばることで、力がわき、 日常生活への自信も生まれます。
とMECダイエット自体はタンパク質主体の食事とよく噛む事がメインで、MECダイエットによる効能はいい事づくめなので僕がおススメしない理由が該当しない方は、是非実践してみて下さい。
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ダイエットに興味のない方にもおススメできる健康法・美容法であることは間違いなさそうです。
僕自身お肉・チーズ・卵は大好きなのでいつかは取り組んでみたいとは思ってますが、やっぱり
魚や野菜も大好きでたくさん食べたいってところも大きいので、しばらくは普通の食事を30回以上噛んでいきたいと思います。
噛む事の大切さを学ぶことができてよかったです。